古くから親しまれてきた切妻屋根ですが、近ごろでは新興住宅街では特に見かけなくなりました。しかしこの切妻屋根には沢山の利点が凝縮されています。その利点は降雨量が多く、多湿な気候に特化したものでした。例えば切妻屋根は勾配がきついため、屋根の雨水残りも少なく、屋根自体の傷みも防いでくれます。特に冬は雪が積もっている時間が短いため尚更効果的です。また、屋根勾配が急であるということは、小屋裏空間も広いということです。家屋を痛める一番の要因が湿気であることは疑いありません。小屋裏空間が狭いほど湿気が溜まりやすく家の寿命が早くきてしまいます。切妻屋根は屋根形状の中では一番小屋裏が広く、家を長持ちさせてくれます。